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シグナムさんは五月病
「スバル早く走りなさいよ」
「ふぇ…」
 スバルとティアナが、朝から全力疾走していた。
「まだ、眠いよティアぁ…」
 スバルが大きなあくびをしながら、ティアナに引っ張られるように走っている。
「何言ってるのよ、朝の訓練の時間に遅れるわよ。大体今日は、キャロとエリオは休みで教官はシグナム副隊長しかないよ。遅れたらどうなるか、あんたわかる?」
「うーん、ぼこぼこかなぁ…」
「そうよって、あんたはもっと深刻になりなさいよっ」
 ティアナがスバルの胸ぐらを掴んで、激しく揺さぶる。
「ティアナ、頭がシェイクされるー。脳みそが砕けた豆腐になっちゃうぅ〜」
 揺さぶられながら、あうあうと答える。
「あんたは、それくらいで十分よっ」
「でも、こんなことしてると遅刻しちゃうよ」
「あ、そうだ。ほらスバル」
 ティアナは胸ぐらを掴んだまま走り出した。
「つかむなら手にしてよ。く、首がしまるぅ〜」
 スバルの悲鳴をドップラーしながら、二人は訓練場所まで疾走した。
「なんとか間に合ったわね」
 だがスバルの返事はない。
「どうしたのスバル?」
 ティアナがスバルの方を向く。
 スバルは伸びていた。首を締め付けられながら、走らされたのだ。酸欠で目を回すぐらい当然だろう。
「スバル、しっかりしなさい」
「あ、ティア。おはよう」
 どうやら大丈夫らしい。
「時間にはぎりぎり間に合ったし、そろそろシグナム副隊長も来るはずだけど…」
「ティア、あれ…」
「なによ」
 スバルが指差した方向を見た。
「何あれ…」
 二人の思考はしばらく停止した。
 何故ならそこには、シグナム人形がちょこんと置かれていたからだ。ご丁寧に代理のプラカードも下げている。
「シグナム副隊長… 一晩でだいぶ変わっちゃったね」
「ちがうわよ、あれは人形よ」
「だよ、ね。どしようかティア…」
「なのはさんもフェイト隊長もいないし、はやて部隊長も外出中だったわね…」
 ティアナが少しだけ考える。
「そうだ、ヴィータ副隊長に聞いてみましょう」
「そうだね、っとこれは持ってっと」
 スバルはシグナム人形を拾う。そして二人はヴィータを探しに、六課宿舎に向かった。
 ヴィータは食堂で朝ご飯を食べているのを、あっさり見つけることができた。
「ああぁ、シグナムが訓練に来ねぇって」
 ヴィータが朝ご飯のサンドイッチ食べなら答える。
「そしてこれが在って」
 スバルがシグナム人形を見せる。
「ブハッ」
 ヴィータが盛大に吹いた。
「な、なんだよそれ」
 ヴィータが笑う。食堂には他の局のメンバーもいるのだが、そんなことはまったく気にしていない。
「じゃあ、シグナムの部屋に行ってみるか」
 そして散々笑った後、ヴィータが立ち上がる。ティアナはヴィータに付いて行こうとするが、スバルが動かない。
「何してるよ、行くよスバル」
「お腹すいたなぁ」
 スバルが食堂のメニューを物欲しそうに見ている。
「行くわよ」
「やっぱ朝ケロリーメイトだけじゃ足りないぃ」
「ほら行くわよ」
「朝ご飯…」
 スバルはティアナに引きずれ、ヴィータに続いていた。
「おい、シグナムいるか」
 ヴィータ達はシグナムの部屋にたどりつき、現在ヴィータがシグナムの部屋のドアを叩いているのだが反応が無い。
「気配はあるんだけどな、おいシグナム」
 やはり返事はない。
「しょーがねな。ちょっと中入ってくるわ」
 ヴィータがグラーフアイゼンを起動し、構える。
「おめーら、ちょっと離れてろ」
 するとヴィータがシグナムの部屋のドアをぶっ壊した。
「おら、シグナム」
 そのままずかずかと、ヴィータがシグナムの部屋に入る。それをティアナとヴィータが唖然と見ている。
「シグナム、ほら起きろ」
 ドカッと何かを叩きつぶす音が聞こえてくる。
「何、働きたくないでござるだと? どこの時代劇の浪人かぁ。さっさと起きろよ」
 バコッと音が聞こえてきた。
「あ、朝まで時代劇見ててだるいだって。あぁ?」
 ドカバキという何かをぶちのめす素敵な音が、部屋から響いてくる。しばらくして、ヴィータが出てきた。
「しばらくしたら、来ると思うからおまえから訓練場所でまってろ。何をあっても引っ張って行くからな、たとえ手足が一、二本無くなっててもな」
 ヴィータが歯を見せてニヤっと笑う。
「あ、はい」
 二人はおびえながらも、再び訓練場所に戻った。
 訓練場所にもどってしばらくした後に、シグナムが現れた。顔に多少のアザがあるより、目が魚の死んだ目のようになっているのが二人は驚いた。
「では、訓練を始める」
 声にも張りが無い。
「では、ここらへんを百週ほどしてこい。私は部屋で寝ている」
 と、いきなりシグナムが帰ろうとする。
 だがそのとき、シグナムの前に何かが着弾した。土煙を巻き上げて、それがめり込む。
 シグナムの目の前に落ちたのは、ヴィータのシュワルベフリーゲンだ。どうやら近くで監視しているらしい。
 三人はしばらく停止する。
「と、思ったが模擬線にする」
「あ、はい」
「はい」
 シグナムとティアナ、スバルが距離をとる。
「レヴァンティン、カートリッジロード」
 シグナムにレヴァンティンが答え、カートリッジをロードする。
「え」
「あの…」
 いきなりのことで、ティアナとスバルがきょとんとする。
「紫電一閃」
 レヴァンティンから放たれた炎が、ティアナとスバルを黒こげにする。二人はけふぉっと煙を吐いて倒れた。
 どうやらシグナムはさっさと、訓練を済ませたかったらしい。
「な、なんで」
 スバルが一瞬復活したが、そのままぱったりと倒れた。


 次の日、ティアナとスバルがまた走っていた。
「まったく進歩の無いんだから」
「でも今日はティアの方が遅く起きたじゃん」
「う、うるさい。今日も二人しかいないんだから、遅れるわけにはいけないのよ。ほら走るわよ」
「ふわーい」
 眠そうなスバルを引っ張り、ティアナが全力で訓練場所に向かう。
「ふぅ… 間に合ったわね。今日はヴィータ副隊長だけど…」
「あの、ティア…」
 スバルが指さした、そこにウサギの人形がある。そして首に掛けたプレートにヴィータ代理と書いてる。
「「おまえもか!」」
 二人の空しい叫び声が、辺りに響き渡った。
弐師 | シグナムさんは五月病 | 16:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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