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Borderline (1)
  積み上げるのは永遠で……

壊れるのは一瞬で……

 

事件NO3358

証拠物件NO21

被害者兼加害者の日記より

 

 

「はい、今日の訓練はここまで。みんなお疲れさん」

なのはの元気の良い声が、宿舎横の芝生上から聞こえてくる。

「おつかれですぅ……」

なのはとは逆に消え入りそうに、スバル、ティアナ以下六課の面々が答える。

「明日もいつもの時間に、それじゃあ解散」

「はぁ〜い」

スバルたちは、のろのろと宿舎の方に帰っていく。

さながら、ゾンビの群れのようだ。

「ふぅ……」

「相変わらず、厳しいな。お前の訓練は」

後ろから現れたヴィータが、よっと挨拶をする。

「あ、ヴィータちゃん」

なのはも振り向いて挨拶をする。

「もう少し緩くしてもいいんじゃないか? 事件も終わって、そんなに日も過ぎてないだろ」

「それもそうだけど、教えることは一杯あるし。訓練期間もあまり残ってないし……」

「本当に教育ママだな、ヴィヴィオがぐれないか心配だ」

ヴィータがニヤニヤとなのはを覗き込む。

「もう、ヴィータちゃんったら」

なのはも笑う。

まだ、あの事件の傷跡は消えない。それでも今日は平和だった。

「ヴィータちゃん、何か用事があったんじゃないの?」

「おっと、そうだった。はやてが呼んでる、隊長室で待ってるって」

「じゃあ、早く行かないと」

「そうだな」

二人は隊長室に向かうために、六課の建物に入っていく。

建物内は通行止めや、工事中の場所があちこちに見受けられる。あの事件の傷跡は表面上も癒えてはいないのだ。ましては心の傷は……

少しだけ遠回りして、二人ははやての居る隊長室の前にたどり着く。

「入るぜ」

ヴィータがノックもせずに部屋に入る。

「ちょっと、いきなりは」

なのはも後ろに続いて入る。

「うるせー、いいんだよ私とはやての仲だ」

「でもね、親しき仲にも礼儀ありだよ」

「入ってくるなりケンカか? ふたりとも」

隊長室に備え付けられてる席に座って、はやてが会話に割ってはいる。

「ケンカもええけど、うちの用件が終わってからにしてな」

なんとなく、トゲのある言い方が二人に刺さる。

あまり機嫌はよくないらしい。

「お、おう」

「はい……」

二人はすごすごとはやての前に行く。

「さっそく用件なんやけどな、重要物資の護送で人を貸してくれって頼まれててなぁ」

「重要物資?」

「何かまでは教えてはくれへんかったけど、相当大事なものらしいわ。他の部隊にも人員貸し出しの要請とかしとった見たいやし」

「ったく何でこんな時期に、偉い人たちは何を考えてるんだか」

ヴィータが毒を吐く。

「たしかに、こんな混乱も収まらない時期に」

人員の補強、施設の復旧どれをとっても回復をしているとは言いがたい。そんな状況で需要物資の輸送など、出来る状態ではないのだ。

「それはそうなんやけどな。保管してる施設も被害を受けて、警備やなんやらの理由で移動するしかなくなったらしんよ。でも人手が足りんってことで、お鉢がこっちにも回ってきたわけや。ほんまこの時期に困るわぁ」

はぁっとため息をついた。

はやての顔から、疲れの色が見える。

「少し休んだら、はやてちゃん」

「そうも言ってらんって、やることは山済みや。それで話は戻るんやけど、派遣する人数は二人なんや。それで人選をお願いしたいんやけど」

「ならあたしが行くぜ」

ヴィータが立候補する。

「それはだめや、隊長格がここを離れるわけにはいかんのよ。危険は無いやろうけど、上の方は大分臆病になってるからな。手元に戦力は残して置きたいとか、色々と言い出すやろ。そやから、なのはちゃんが行くのも却下や」

「そうすると、スバルとティアナかな……」

少し考えた後、なのはが答える。

「そうだな、エリオとキャロじゃちょっと不安だしな」

「それでいこ、じゃあ後のことは任せてもええか? その他細かい情報はレイジングハートに送っとくから」

「うん、わかった。じゃあ早速はじめるね。ヴィータちゃんも手伝って」

「おう」

「ほな頼むわ」

そういうと二人はそそくさと隊長室から出る。

「なのは、お前も相当疲れてるんじゃないのか? 寝てねーんだろ?」

「あははは、わかったちゃった?」

笑って誤魔化そうとする。

「あんまり顔色よくねーし、まだはやてほどじゃないけどな。でも無茶はよくねーぞ」

「分かってるんだけどね、でも……」

「もう少し、私に頼ったていいんだぜ」

「うん……ヴィータちゃんは優しいね」

「う、うるせー」

ヴィータが照れる。

それを見てなのはも笑っていた。

色々あるとはいえ平和だった……

今のところは……
弐師 | - | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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