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Borderline(2)
異変に気が付かなかった
いや、気付けなかった
私は……パートナー失格だ

事件NO3358
証言NO052
調書の一部より抜粋


それは一瞬の出来事だった。
スバルとティアナは、任務のために重要物資の護送中だった。重要物資は何かとは伝えられず、各部署や部隊から集められた混成部隊での移動中だった。
全行程の半分ぐらいを過ぎたころに、それは起きた。
爆発だったのかは分からない。
ただ衝撃波がティアナやスバル、他の局員や護送車を全てをなぎ払っていた。
「痛たた……いったい何が起こったのよ」
ティアナはとりあえず立ち上がって状況の確認に努める。
倒れて呻いている局員と、横転した護送車が目に入ってくる。ただ敵と思われるような影も、これだけの衝撃を起こしたと思われる原因も見つからない。
「痛かったぁ……」
「スバル、大丈夫?」
足元に倒れたスバルをティアナが抱き起こす。
「怪我は無いよ、一体何が起こったの?」
「さぁ私にも分からないわ。とりあえずスバルは局員の手当てと、辺りを探索してみて。敵がいるかもしれないし。私は護送車の方を確認してくわ」
「うん、了解」
そういうとスバルはさっと離れていく。
「さて、私は」
ティアナは護送車に近づく。
護送車の後方部の扉は壊れており、半分開いた扉から中が見えていた。スバルはその間をすり抜けて中に入る。
「なにこれ」
 中は空っぽだった。だが何かあった痕跡はある。
 何があったのか……
 何が起こったのか……
「かはっ。何、これ」
 ティアナは急激に訪れる、息苦しさに驚いた。方膝をついてその場にうずくまる。
それだけではない。
込み上げて来る胸の熱さ。
たぶん、自分の体に何かが起きている。
だがそれも数十秒ほどの出来事で、急に苦しさが収まった。胸が少し熱いと思うだけで、もうなんとも無い。
ティアナはとりあえず護送車の外へ出る。それを見て、スバルがさっと駆け寄ってきた。
「隊長が呼んでるよ」
「あ、うん……」
「あと本部から応援が来るって話になったみたいだけど、それで……どうかしたティア?」
 なんとなく様子のおかしいティアの顔を覗き込む。
 顔はなんとなく赤く、目もトロンとしている。それより何より任務中、いつものピリっとした緊張感がティアナから感じられない。
「なんでもないわ、指示に従って行動して。呼んでるなら早く行かないと」
「う、うん」
 そういうとティアナはスバルの元から離れていく。どこと無く魂が抜けたように、ふらふらと歩いているように見えた。
「ティア……?」
「ナカジマ一等陸士」
 別の隊員から呼ばれる。
「は、はい」
 スバルは呼ばれた方に走っていく。ティアナのことを気にしながら……
 
こうして物語はゆっくりとそして確実に転がりはじめた……
弐師 | - | 20:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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